ラノベ『らき☆すた殺人事件』

らき☆すた―らき☆すた殺人事件 (角川スニーカー文庫)

らき☆すた―らき☆すた殺人事件 (角川スニーカー文庫)

ゆるゆると日常。ゆるゆると起きる連続殺人。ゆるゆると見つからない謎。果たして犯人は!? 『ポケロリ』の竹井10日が新感覚で描く『らき☆すた』ワールド!

http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_detail.php?pcd=200706000045

現在大人気の「らき☆すた」のノベライズ。原作の雰囲気に似た軽いノリのライトミステリ。原作者の美水かがみ自らイラストを描く。

らき☆すた」の登場人物が次々と狙われる、ゆるゆるライトミステリ。本自体が200ページを切って薄く、お約束のオチまで一気に手軽に読める。場の空気を悪くする悪者は登場しないので、普通のミステリがカルピスだとすれば、カルピスウォーターのように、あっさりさわやかな読後感。途中で22巻に飛ぶという意味不明のギャグがあるのと、原作やアニメ版に倣ったのか、竹井10日の便乗した宣伝があるのは、まあ軽く読み流せばいいだろう。密室(エレベーター)、アナグラム(トレカ)、など推理要素は一応あるが薄く、本格推理を求めると欲求不満になる。しかし、らき☆すたのキャラの雰囲気はよく出ているので、こなたやかがみたちのお芝居を観ている感覚で楽しめる。冒頭のカラーイラストのみゆきが無駄にエロイ。

関連作品

らき☆すた 夏のおきらく特集号 2007年 10月号 [雑誌]

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