ラノベ『ふりふろ』

ふりふろ♪ (GA文庫)

ふりふろ♪ (GA文庫)

蛙の王の息子・ディングルを魂に同居させて宝珠の欠片を探す旅に出ることになったエリオットと一行。ただ、ディングルが力を発揮するのにはエリオットが「エッチな気分」になることが必要で…!?

主なヒロインは四人。道中道連れの幼馴染みと活発娘、捕らわれの幼い姫とその臣下の騎士。特に戦争(というか、塹壕やスコップなどそのギミック)好きな姫のキャラがユニークだ。わりと美少年の主人公が、潜入のためにメイドに女装したりするのはお約束。お色気シーンは色々あるが、ポニーテールの女騎士が「せめて優しく」を連発する場面が地味に萌える。

ひらがな四文字系のタイトルだが、「ふろ」は「フロッグ」の意を含むだろう。エロ役の蛙の位置付けが微妙で、一人の身体にもう一人(一匹)の意識が入ると、落ち着かない気もする。巻末の後書きにバカバカしいことをやりたかったとあるように、全体的に軽薄な(特に敵役がバカなタイプの)コメディタッチ。イラストは雰囲気に合っている。

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