id:nitinoによるイラスト講座 その3

「かんたん・いっけん・きれい・に・もえーなCGを描く方法」=CG講座その3です。前回はこちらです。
解り難い所とかご質問など色々お気軽にどうぞ。

ッて言うか最近さぼっていてすみません!いい忙しくなってきてそのブツブツ(言い訳)

前回で、線画が出来上がりました。次は線画に彩色をしていきたいと思います。今回も、Photoshopでの作業として説明していきます。(※他にも彩色用のアプリケーションは多数有ります、後述予定)

2.彩色

    • 肌の下絵を塗りつぶす

クリックで原寸
まず肌の下絵を塗ります。(※肌以外のところから塗る人もいます)
塗り残しのドットなどが有るとあとで治すのは割りと面倒です。一色でベッタリ、隙間なく、濃淡なく塗ります。
なげなわツールかペンツールを使って、選択。編集→塗りつぶしをします。はみ出た場合は消しゴムで消します。
解りやすいように、レイヤーの名前を「肌」とかにするといいです。線画の下にレイヤーを作成します。前回説明しましたが、基本的に線画の下に、パーツごとにレイヤーをつくり、彩色していって「上から見たら絵に見える」ようにします。

髪の毛の辺りは、上からまた新しいレイヤーをかぶせるので適当に塗りました。

    • 肌の影をつける

クリックで原寸
肌の下絵が塗れているので、それを選択範囲に読み込みます。選択しないで肌の影を塗ると、また消しゴムで消したりしないといけないので面倒です。

選択範囲→選択範囲を読み込む→チャンネル:肌/透明部分そうすると「肌レイヤー」で「色が塗られている」ところが選択されます。

これで、選択されているところだけに彩色出来ます。彩色の時は下地を塗る、選択範囲を指定して塗る、を繰り前します。(後の彩色でも常にそうしています)

はい、ぬります。また新しいレイヤーを作成します。失敗した時や修正、色調の変化が楽にできます。
私はエアブラシ・不透明度10%で、大きめのブラシで少しづつ影をつけていってます。下絵の肌より濃い目の色を選びます。ボンヤリと色がグラデーションしていくのが好きなのでかなりぼわぼわ塗っています。ちょっと気に入らない時は ぼかし→ガウスでぼかしたりもします。お肌はつるりとしたのが好きなので。(アニメ塗りなど他の塗り方も有ります)

顔の影の出来方等は写真や自分の顔を見たりして形状を掴みながら光の方向などを考えて塗ります。この絵では左上からあたっていることにしています。

この絵では影は一段階だけなのですが、もう一段階塗ったり、光の色を考えてヘンテコな色を塗ったりなど色々することも有ります(後述予定)

    • 肌の仕上げ

クリックで原寸
下絵と影が出来たので、次は仕上げです。
ほほと鼻の一部分に白(薄い)を入れました。光がうっすら当ってる感じに。
くちびるを少し違う色で塗りました。お化粧みたいにぬーりぬり。ここで気が向けば、口紅を塗ったり、アイラインを引いたり、ほほ紅を入れたりもします。これで肌が完成です。

    • 白目を塗る

クリックで原寸
次は目です。

全く余談なのですが私は目がだいだいだいだいだいすきです。目は心の窓と言いまして、コミュニケーションの重要な要素なのです!と私は思っています!目力!メカじゃないぞ!メヂカラです!まあ個人的な趣味なのですが、お化粧でもアイメイクの方が楽しいです。*1
漫画やイラストも目が強調されており、目によって細やかな表情や心情を表現するのが可能です。*2
特に少女漫画やアニメ美少女の大きな目は吸い込まれそうです…たまに頭蓋骨が心配になることも有りますが、気にせず目を見つめたいと思います。じー。おーそーびゅーてぃふる…はふー。と言うわけで目は頑張るよ!

白目を塗りました。これは肌の下地と同じように塗りつぶしましょう。

肌の下地の時もそうでしたが「なぜ塗りつぶすか」と言うと、あとで背景を塗ったり描いたりしたときに人物の部位にドットの抜けが有ると背景の色が透けてしまって非常に見苦しいことになります。気をつけています(良くします)

白目だけだとやや色気が無いので、白目に、薄い紫色でぼかしながら影を入れます。なくてもいいのですが、私は入れます。

    • 目玉を塗る

クリックで原寸

はい、好みの色を選んで塗ります。この絵は元々短時間で描く予定だったのと、目付きを悪くするために、線画に目の瞳孔を書いて、目を一色だけで塗りました。ジロリと睨んでいるキツイ目の感じに。

ですが、コレダと常に目付きの悪いねえちゃんになっちゃうので、普通に彩色したのを一応紹介しておきます。

      • 目玉の下地

クリックで原寸

一番薄い色で塗ります。塗りつぶしです

      • 目玉の瞳孔

クリックで原寸
濃い色を選んで、エアブラシでぐりぐり塗ります。これで顔つき(と目の向き)が一変してしまうので、何度も満足するまで、瞳孔カキカキします。うっすら周囲をぼかしています。

      • 目玉のをいれる

瞳孔と同じ位の色を目のふちに入れます。これは何故か。なぜだ。なぜでしょう。自分の目玉をみたら解るのですが、ふちが黒いです。目玉の下地を選択して、上手いことふちだけ塗ります。

クリックで原寸

瞳孔と同じ色を選択して、薄めのエアブラシの線で放射線にしゅしゅしゅしゅ描きます。しゅしゅしゅ。…ここまで描いても縮小したら潰れるのですが、なあに、かえって、目力がつく…わけが無いですけど気にしないで描きます。明らかに描いても意味が無さそうな時は描かないでいいと思います。

      • 目玉のを入れる

クリックで原寸

虹彩を入れた付近に、細いブラシで、ハイライト・露光量10%くらいの覆い焼きツールでちょちょちょい、っとグリグリしてみます。するとちょっと光が入ったみたいになります。このときも光の向きを意識しています。

      • 目玉のを入れる2(ホワイト

クリックで原寸

…このままではウツロな目の人なので、最後に漫画で言う「ホワイト」を目に入れてキラキラさせます。線画のレイヤーの上に新しいレイヤーを作成します。
白のエアブラシやブラシツールでくりくり塗ります。おお。光の入れ方などは好き好きが有ると思いますので、好きに塗るといいです。この時も光の向き(この絵では左上に設定しています)を考えて塗ります。

「光源」て言うのですが、実際は向きだけでなく、光の種類(太陽とか、蛍光灯とか色々)光の数反射、床や白いモノからの面の照り返し、など要素はたくさんなのですが…私は実はあんまり意識できてません。勉強中です…。

と、これで肌と目が出来ました。っと、色が気に入らない時もあるのですが、後で調整できるので、気にしないで先に進みます。

私自身は、割と精神性がないのかパソコンで出来る分にはパソコンを最大限に使えばいいデスヨネと思っていたりします。ツールであり、自分の技術を補ってくれるなら、それはとても有り難いわいウッシシとかそういう感じです。*3また、私の絵はアニメ調のイラストで、塗り方もエロゲーっぽいです。*4材質や光源、何やかや、もっと考えるべき要素はたくさんあるのですが「いっけんかんたんきれい」と言うのを今回は特に説明させてもらおうと思ってます。
結局は最後まで仕上げるのと、丁寧に描くのが、上達の近道じゃないのかなーと私は思っています。実践は出来ていないけど!

と言う第三回でした。ノンビリですが宜しくお願いいたします。じー。

*1:でも最近パソコンの使いすぎか充血が酷いのですが…まあいいです、何の話だ

*2:もちろん他のパーツでも可能ですけども

*3:でも技術を軽視するつもりは無いですよ!ぶっちゃけ両方やれ!とか思ってます

*4:他のタッチも有るので明日が今回は特に