萌え理論Magazine編集部が選ぶ『明日の萌え本』 第十一回
真宮寺さくらの誕生日ということで、『サクラ大戦』(シリーズ)を紹介致します。
- 出版社/メーカー: セガ
- 発売日: 2006/03/09
- メディア: Video Game
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十年もののシリーズで、作品はたくさんありますが、最近のものを挙げて置きます。初期はサターンやドリキャスでヒットしました。ゲームの概要を一言で説明すると、「帝都大戦」のような魔物の出没する大正時代の東京で、劇団を装いながら実は悪を倒す秘密組織(帝国歌劇団/帝国華撃団)、その隊長が主人公の大神一郎であり、さくらをはじめとする隊員たちは、役者も兼ねた、兵器の選ばれし操縦者たちです。プレイヤーは恋愛ADVパートと戦略SLGパートを交互に進めていきます。
サクラは丁寧に作られていてベタに楽しい作品です。TVアニメのように一定の時間で話を区切っているので、全体のボリュームがあっても割りと無理なく遊べます。ADVは場所移動型ですが、空間と時間を小さめに限定して、フラグより好感度メインの判定なので、例えば同級生シリーズほど(攻略本なしでの)攻略はキツくないです。そういう面で工夫されていて、非常に遊びやすいと言えます。広井王子のベタさが、ここではとても良い味になっています。『機動新撰組 萌えよ剣』みたいなのも、大雑把にこのシステム(昔の日本に魔物とメカを持ち込んで、主人公は街を守る隊長になる)の派生ですね。
大正時代が背景で、主人公は海軍に属していますが、基本的には軍国主義的な思想をゴリゴリ押し付けるような話*2ではなくて、昔の日本へのノスタルジーという感じですね。SLGはややタルい*3し、頭身が高い今のロボットアニメに慣れていると、ずんぐりむっくりの光武はあんまり格好良く見えないけれど*4、やはり全体の完成度がダントツに高いです。あとミニゲームが面白かったり、クリア後のオマケが充実しています。
追記:
セガ、「サクラ大戦MMO(仮称)」など、「サクラ大戦」関連オンラインコンテンツを中国で展開
タイミング良くこんなニュースがありました。