『少年伯爵は月夜に目覚める』
- 作者: 流星香,おおきぼん太
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2007/07
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 11回
- この商品を含むブログ (8件) を見る
吸血鬼となった少年伯爵ベルナルドは、街を脅かす怪物を倒すため、凄腕の青年軍人レオニールと禁忌の契約を結ぶことに!? すべては大切は人を守るため!! 美形主従コンビが贈る禁断のヴァンパイアファンタジー!!
ファンタジー作品。美少年がピアノを弾いたり死にそうになったり抱きかかえられたり。吸血鬼ものということで、血液のやり取りは契約関係のメタファーだろう。特に後半、美少年の伯爵が血を浴びたりする一連のシーンでは、血液と精液をほとんど同列に見なしており、ドラマのクライマックスになっている。ただ、吸血鬼ものなので仕方ないが、やはり血が出る場面が多く、感情移入して読むと貧血を起こしそう。ハイコントラストのイラストは、耽美な雰囲気に合っている。少し脱線するが、後書きに登場人物の名前が混じるのが、女性向きのジャンルっぽい*1。
*1:作中に作者を出すのは男もよくやるが、その逆、作外に登場人物を出すのは、男は照れてあまりやりたがらない