ライトノベルの謎を追え! - いま話題の「現代学園異能」って何?
最初に、以下の文章には個人的な見解が多く含まれていることをお断りしておきます。
また、この原稿はフィクションです。実在の人物、団体などにはいっさい関係ありません。
はじめに
mizunotori「どうも、MoerironMagazineReportage略してMMR隊員のid:mizunotoriです」
sirouto2「ふー、びっくりした。MMR隊長のid:sirouto2です。」
mizunotori「はい、というわけで何だかわかりませんけどゴシップ風の見出しです」
sirouto2「今回のテーマは学園異能らしいね」
mizunotori「はい、巷で話題の『現代学園異能』に関する調査ですね」
sitouto2「いったいどこで話題になっているかわからないんだけど。それよりハルヒをネタにしたほうがアクセス稼げるよ」
mizunotori「隊長……それを言っちゃあ……」
sirouto2「まあ今回は、mizunotori隊員の好きなようにやらせてあげようか」
mizunotori「この小芝居、だんだん恥ずかしくなってきたんですけど、とりあえずありがとうございます……」
現代学園異能とはなんぞや?
「現代学園異能」。縮めて「学園異能」。文字通り、現代の学園で異能者が戦う物語を指す言葉です。
代表的な「学園異能」には『灼眼のシャナ』などがあります。
はてなキーワード「現代学園異能とは」にはこう書かれています。
日常と非日常の対比を物語のテーマに据えたもの。
そのギャップを明確にするため
- 「日常」 =学園での平穏な生活
- 「非日常」=異能の力による闘争
- 「二つの対比」=ギャップによる葛藤
以上のような、要素を含むものを指す。
「現代」という舞台についてはあまり重要視されていないようである。
一言で言ってしまうなら「学園で生活しながら不思議な力で戦ったり悩んだりする物語」である。
こうしてまとめてしまうと、「なんだ、そんなの以前からたくさんあるじゃん」と思うかもしれません。なるほど、たしかにライトノベルでは「学園」と「異能」という組み合わせはありふれています。では、なぜ今になって、「学園異能」という言葉が誕生したのでしょうか。遡ってみると、「学園異能」の発祥は、「電撃文庫が似た傾向の作品を次々と送り出していること」がきっかけだったようです*1。簡単に言うと、「学園を舞台にした異能物が次々に刊行されたこと」を指して“学園異能”と呼んでいるんですね。
つまり(厳密には)「学園異能」は電撃文庫の販売戦略のことだったんだよ!
sirouto2「な、なんだってー!」
mizunotori「乗ってくれてありがとうございます」
日常と非日常の対立
学園異能を学園異能たらしめているのが「日常と非日常の対立」という要素。たとえば『ブギーポップ』など、これまでの「学園を舞台にした伝奇小説」と比べたとき、最も違うのはこの部分だと思われます。
以下、図で解説。
これまでの学園伝奇物の構造
現代学園異能の構造
前者は、じわりじわりと「非日常」が忍び寄るような、いつのまにか「日常」を侵食していた「非日常」、というような描かれ方がされていると思います。
一方で後者は、ある日突然現れる「非日常」、そして「非日常」と完全に対立する「日常」、というような描かれ方がされています。
その「日常」とはラブコメチックな学園生活のこと、「非日常」とは異能者たちのバトルのことであり、だから「学園異能」と呼ばれるわけですね。
これでなんとなくイメージを掴んでいただけるでしょうか。
sirouto2「余計にわかりにくくなった気がするね」
mizunotori「ほっといてください」
終わりに
……ええと、最後にもう一度。この記事の内容は、id:mizunotori個人の考えに基づいているものです。元ネタになっている某漫画のように、話半分に読み流すことをオススメします。それと、気が向いたら学園異能特集第二弾を書くつもりですので、期待せずに待っていてください。
以上、MMRでした。